地盤調査って何?どんな方法があるの?費用は?

地震に強くて長持ちする良い家を建てるためには、家の建築前に必ず地盤調査が必要になります。

特に鉄筋コンクリート(RC造)の住宅は重量が重いため、地盤が軟弱な場合不同沈下などが生じて基礎にクラック(ひび割れ)が生じたり、建物の歪みによってドアが開かなくなったり、最悪の場合は復旧不能となって建物全体を取り壊さなければならないという事態にもなりかねません。

地盤調査の結果、地盤が軟弱で建てようとする家の重量に耐えられるだけの強度がない場合には、地盤改良工事をして地耐力(地面が建物を支持する力)を上げる必要があります。

地盤改良が必要な場合、別途費用が必要になってきますので、想定外に総工費が高くなってしまうので注意が必要です。

家を建てるための土地を買う場合には、地盤にも注意しながら選ぶことが大切です。

地盤調査の方法は色々あるのですが、ここでは主に利用されている3つの種類の地盤調査を紹介しておきます。

地盤調査は長持ちする良い家を建てるためのもっとも重要な部分なので、知っておいて損することはありませんので、この機会に基本的なことだけでも学んでおきましょう。

地盤調査の種類(スウェーデン式サウンディング、ボーリング標準貫入試験、表面波探査法)

【スウェーデン式サウンディング調査(SWS試験)】

スウェーデン式サウンディング調査は、木造住宅を建築する時に多く採用される方法です

先端がネジ状の器具(スクリューポイント)に約100kgの荷重をかけてねじ込んでいき、地面の中に25cm入るまでにハンドルを何回転させたかによって地盤の強さを推定する方法です。

軟らかい地盤だと少ない回転で入るのに対して、硬い地盤だと多くの回転が必要となります。

おおよそ深度10mくらいまでの浅い地盤調査に適していますので、木造住宅などの軽い建物を建てる時によく使われる技術です。

通常の住宅建築の場合には5ヶ所を調査します。

ちなみにスウェーデン式と呼ばれているのは、スウェーデンの国有鉄道が地盤調査に採用して採用して広く知れ渡るようになったからだと言われています。

簡単に調査をすることができるため、調査の時間が短く、費用も安い(5万円くらい)というメリットがあります。

デメリットは、他の方法に比べると精度が低いということや調査者の技量によってバラつきが出るということです。

通常の居住用住宅を建てる場合には、ほとんどがこのスウェーデン式で地盤調査をします。

【ボーリング標準貫入試験】

ビルなどの重量の重い鉄筋コンクリートの建物を建てる時に多く採用される方法です。

先端にサンプラーを取り付けた鉄の棒(ボーリングロッド)の上に、63.5kgのドライブハンマーと呼ばれる重りを76cm自然落下させて、サンプラーを地面に30cm貫入させるのに要する打撃数(N値)で地盤の強さを計測します。

サンプラーでは同時に地面の中の土を採取することができるので、地中土の粘性を目視して調べる事もできます。

精度の高い地盤調査ができるというメリットがありますが、大型の機械での調査となり調査期間が長くなり費用も高くなるというデメリットがあります。

おおよそ20万円くらいの費用が必要になります。

【表面波探査法】

表面波探査法は、地表から地中に向けて振動波を発信して、その反射時間を測定する事で地盤の強度を測定する方法です。

地盤が硬いと振動波が速く伝達するという性質を利用し、反射時間が短ければ短いほど地盤が硬いという事になります。

費用はスウェーデン式の約2倍弱くらい必要で、7〜8万円くらいが相場になっています。

通常は敷地内の5点を調査します。

地盤改良工事の種類

地盤調査をした結果が悪ければ、地盤を補強するための地盤改良が必要になります。

地盤改良には数百万円という費用が必要になる事もあるため、地盤調査・地盤改良も含めて総予算を考えておく必要があります。

地盤改良工事にもたくさんの種類があるのですが、ここでは主な3つの方法をご紹介します。

これだけでも知っておけば地盤を補強して強くする技術が少しは理解できると思います。

基本的な事を知っているだけでも、ハウスメーカーと交渉する時に、言われるがままに不必要な工事をして高い工事費を支払うというようなことを防げます。

地盤改良工事の種類(鋼管杭工法、柱状改良工法、表層改良工法)

【鋼管杭工法】

地面の中にある軟らかい地層を貫いて硬い地盤まで杭を打ち込んで建物を支える方法です。

細い鋼管杭では約2m間隔、太い鋼管杭ではそれより広い間隔で何本も杭を打ち込見ます。

軟弱な地盤の深度が2m以上ある場合、または狭小地などで大型の重機の搬入が難しい場合に採用されることが多いです。

2m程度の短い杭をつなぎながら打ち込んでいく事もできるので、敷地が狭くて重機や資材の搬入が難しい場所でも採用することができます。

鋼管杭には耐腐食性に優れた炭素鋼管杭などが採用されます。深度30m程度までの工事が可能で、信頼性の高い工法です。

【柱状改良工法】

専用の重機を使って地面に円筒状の穴を開けながら、固化剤を注入してかき混ぜます。支持地盤となる硬い層まで到達したら機械を抜き取ります。

この作業を繰り返して、建物の基礎の下に何本もの円筒状の地盤改良を行うことで地盤を補強する方法です。

軟弱な地盤が深度2m〜8mくらいまである場合に有効な工法ですが、軟弱層の大部分が腐植土・産業廃棄物の場合や以前に池沼地だったような場合には適していません。

【表層改良工法】

硬い地盤のある部分まで地面を掘り起こして、土にセメントや固化剤を入れてかき混ぜて、それを埋め戻す工法です。

しばらくすると、土が固まってきて強度のある硬い地盤になります。

軟弱な地盤の深度が浅い(約2m:GL-2.0m)場合に有効な工法ですが、地盤改良が必要な範囲が隣地や道路際まである場合には適しません。

地盤改良工事が必要な場合にも、いろいろな方法がありますので、地盤調査の結果と敷地の状況や周囲の環境を考慮しながら最適な地盤改良工事を行いましょう